「サンタさん、自分ではなくおばあちゃんにダウンジャケットを買ってください」=韓国の子ども(画像提供:wowkorea)
「サンタさん、自分ではなくおばあちゃんにダウンジャケットを買ってください」=韓国の子ども(画像提供:wowkorea)
クリスマスのお願いに「おばあちゃんに新しいダウンジャケットを買ってあげたい」という12歳の子どもの話が伝えられた。

韓国クァンジュ(光州)西区役所によると26日、毎年クリスマスを迎えて行われる「希望プラス願い成就プロジェクト」に孝行心が感じられる話が届けられた。

今年で9回目を迎えたこのプロジェクトは、家庭の事情が厳しい低所得層の子どもたちのための行事で、子どもたちがサンタに直接事情を書いて送れば、区がサンタになって30万ウォン(約3万円)以下のプレゼントを渡している。

区は先月7日から30日まで計111件の事情を受け取り、5日にこのうち93件の事情を選定した。事情は事業の目的性と環境的特性、努力性、真実性などの審査を経ており、プレゼント購買のために必要なお金は複数の福祉機関および寄付団体などの寄付金で用意された。

毎年、ほとんどの子どもたちは、これまで自分がほしいと思っていた文房具や服、自転車などを書いて送っている。しかし、今年はある子どもが少し特別な願いをサンタに伝えた。自分のためのプレゼントではなく、おばあちゃんのためのプレゼントをお願いしたのだ。

この子どものお願いには「おばあちゃんのダウンジャケットを買いたいです。1か月後にお誕生日で、数日前におじいちゃんが亡くなりました」と書かれていた。子どもは「おばあちゃんのダウンジャケットが古くなって買い替えてあげたいのにお金がないからです」とつづった。

これに対して、区はおばあちゃんとこの子どもに2着のダウンジャケットをクリスマスプレゼントとして渡した。区の関係者は「意志のある多くの方々の参加によって、93人の子どもたちの願いをかなえることができるようになった」とし「地域社会の関心で子どもたちが幸せなクリスマスを過ごせるよう最善を尽くす」と明らかにした。
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