逮捕状の発付可否を決める審査に出席するためソウル西部地裁に到着した李林宰氏=23日、ソウル(聯合ニュース)
逮捕状の発付可否を決める審査に出席するためソウル西部地裁に到着した李林宰氏=23日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル西部地裁は23日、ソウルの繁華街・梨泰院で158人が死亡した雑踏事故の現場を管轄していた竜山警察署の李林宰(イ・イムジェ)前署長に対する逮捕状を発付した。これを受け、事故を捜査している警察庁の特別捜査本部は李氏を逮捕した。 李氏は事故が起こったハロウィーンの時期に人員をさらに投入する必要があるとする報告があったにもかかわらず対応措置を取らなかったほか、事故を認識した後も適切な措置を取らず被害を拡大させたとして、業務上過失致死傷の疑いを持たれている。また、事故現場に実際より48分早く到着したとの虚偽の記載があった報告書を是正しなかったとして、虚偽公文書作成・行使の容疑にも問われている。 特別捜査本部が李氏の逮捕状を請求したのは2回目だった。最初の請求については、今月5日に証拠隠滅の恐れがないなどして棄却された。同本部は業務上過失致死傷容疑の内容を補足するとともに、最初の請求時にはなかった虚偽公文書作成・行使の容疑を付け加えた。 同地裁は「前回の請求が棄却された後に新たに集められた証拠を含む捜査記録に記載された内容と発付可否を決める審査の結果を総合して発付を決めた」と説明した。 地裁はこの日、前回は棄却した竜山警察署の112(緊急通報)状況室の前室長の逮捕状も発付。事故現場から圧死の危険を知らせる緊急通報があったにもかかわらず、適切な措置を取らなかったなどとされる前室長は、李氏とともに逮捕された。
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