ウ・サンホ(禹相虎)国政調査特別委員会委員長をはじめ、与野党特別委員会委員たちはこの日の午前、焼香所を訪れて弔問した。この日の日程は先月24日、国政調査計画書が国会本会議を通過してから約1か月ぶりに行われた初の現場調査だった。当初、この日の現場調査は野党3党(共に民主党、正義党、基本所得党)だけが参加する予定だったが、前日に国民の力(与党)が特別委員会に復帰し、紆余曲折(うよきょくせつ)の末に与野党合同で行われた。
焼香所にいた遺族たちは泣き出し、一部は「国政調査の真実究明」というスローガンを叫びながら調査委員たちに対し実のある国政調査を要請した。「なぜ、今になって来たのか」との叫び声も上がった。
焼香所付近には極保守団体である新自由連帯が‘国政調査反対’の集会を開いていた。遺族たちは前日、国民の力との懇談会で彼らの集会をやめさせてほしいと要請していた。
その後、委員たちは梨泰院惨事が起きた路地現場に訪れ、警察と消防関係者たちのブリーフィングを聞いていた時も遺族たちは「当時、現場にいたのに警察はいなかった」「与党も野党も何をしていたのか」との抗議を続けた。
禹相虎委員長は「こんなに狭いところで158人の大韓民国国民が犠牲になったという事実が信じられない。どれほど苦しく、どれほど痛い思いをして命を亡くされたかを想像すると胸が詰まる」と述べた。
委員たちは現場近くの梨泰院派出所に移動し、派出所を出た禹相虎委員長が遺族たちに対し「今後、我々は熱心に努力して(真相を)暴き、皆さんの知りたい真実が分かるように残りの期間、最善を尽くす」と述べた。
これに対し遺族は「今見ると警察はこんなにも多いのに、その日はなぜ子どもたちが『助けて』と大声を上げ、泣き叫んだのに1人もいなかったのか」と不満を訴えたりもした。
この日の午後も特別委員会委員たちはソウル警察庁とソウル特別市庁を訪れ、現場調査を続けた。
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