銀行業界によると、カカオバンクは19日に「一部の信用融資商品の新規申し込み中止案内」を公示した。中信用顧客への融資や中信用プラス融資などの中低信用顧客向けの商品を除いたすべての信用融資商品の新規申し込みを年末まで受け付けない方針だ。事実上、高信用顧客向けの信用融資窓口を閉鎖し、中信用顧客向けの融資にのみ対応することになる。
カカオバンクの関係者は「年末を控えて高信用顧客に対する融資残高が急増している状況で、やむを得ず一時中止することになった」と説明した。
業界ではインターネット専門銀行の中低信用顧客向けの融資目標値を残高ベースではなく高信用顧客向け融資残高との割合で決めているため、カカオバンクが高信用者向けの融資を制限する措置を取ったものとみている。カカオバンクは昨年も年末まで許容された融資総量を管理するため、高信用顧客を対象とした信用融資と不動産賃貸料の保証権融資商品などを約1か月にわたり全面的に中止していた。
融資が集中する年末にインターネット専門銀行の信用融資が中止される事例が出たことで、トスバンクやKバンクなどの他のインターネット専門銀行の動きにも関心が集まっている。昨年はカカオバンクを含むインターネット銀行が中低信用顧客向け融資残高の目標値を達成できなかったが、今年は目標値のコントロールに力を注ぎ、インターネット銀行3社ともに中低信用顧客向け融資の割合を目標値まで引き上げた状況であるためだ。
カカオバンクの今年の中低信用顧客向け融資の割合目標値は25%だ。第3四半期ベースでの中低信用顧客向けの融資割合は23.2%となっている。
トスバンクは今年、インターネット専門銀行の中で最も高い目標を立てた。トスバンクの中低信用顧客向けの融資割合の目標値は42%で、11月19日時点で40.1%まで高めることに成功している。トスバンクの関係者は「中低信用顧客向けの融資目標値が達成できるかは今年末にならなければ正確に把握できないが、達成のために努力する」と述べ、「ただし融資割合を調整するために信用融資を中止する計画はない」と語った。
カカオバンクと同様に目標値(25.0%)を設定しているKバンクも、割合をコントロールするための融資の中止措置は行わないものとみられている。今年第3四半期時点でKバンクの中低信用顧客向けの融資割合は24.7%で、最も目標値に近い。
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