中国・陝西省、35年前の誘拐事件を立件…被害者女性「今は希望がある」=中国報道(画像提供:wowkorea)
中国・陝西省、35年前の誘拐事件を立件…被害者女性「今は希望がある」=中国報道(画像提供:wowkorea)
中国・陝西(せんせい)省で1987年、当時13歳だった一人の少女・郭麗(仮名)が誘拐・人身売買された。この事件が35年後の2022年3月に立件され、容疑者・趙某が逮捕された。今月19日に裁判が開かれる予定だ。

1987年、郭麗は登校中に子どもを連れた一組の男女に道を尋ねられ、お礼にと受け取ったジュースを口にした後、意識を失った。目を覚ますと列車に乗せられており、山東省まで連れて行かれ、李という男性に引き渡された。

その後郭麗は2年間李と一緒に暮らし、1988年には男児を出産している。

彼女は1989年2月に隙を見て逃げ出し、息子を連れて警察に逃げ込んだ。警察が郭麗の親と連絡を取り、誘拐から2年後、彼女は親のもとに帰ることができた。しかし、自分が産んだ息子は連れて帰ることができず、李が育てることになった。

郭麗は当時、息子が李のもとにいることもあり、子どもへの影響を考え李に対し刑事処罰などを求めることは考えなかったという。李は2020年8月に交通事故で死亡した。

2022年3月、郭麗の誘拐・人身売買事件が立件条件に合致するとして、警察は捜査を開始し容疑者・趙某を逮捕した。趙某は1993年に人身売買罪、2003年と2014年に詐欺罪、2022年に誘拐罪などで逮捕され懲役に服していた。

郭麗は現地メディアの取材に対し、今回の裁判に出席すると明かし「以前は希望がなかった。今は希望がある。(趙某に対し)全力を尽くし責任を追及する」と語った。
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