「給与の不正受給」の容疑で起訴された尹大統領の義母、無罪確定…検事の証明不足(画像提供:wowkorea)
「給与の不正受給」の容疑で起訴された尹大統領の義母、無罪確定…検事の証明不足(画像提供:wowkorea)
療養病院を不法に運営し数十億ウォン台の療養給与を不正受給した容疑で起訴されたユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の義母に無罪が確定した。公訴事実に対する検事の証明が足りなかったという趣旨だ。

韓国最高裁判所は15日、特定経済犯罪の加重処罰などに関する法律違反(詐欺)などの容疑で裁判にかけられていたチェ被告(70)の上告審で、無罪を宣告した原審を確定した。

チェ被告は2012年11月、同業者らと営利を目的とする医療機関を開設、翌年2月にキョンギ(京畿)道パジュ(坡州)市に療養病院を開設し、療養給与費用23億ウォン(約2億3900万円)を不法に詐取した容疑などで裁判にかけられた。検察は療養病院の不法運営の主犯であるチュ某氏の提案を受けチェ被告が犯行に加わったと判断した。

最高裁判所は、「被告人が確定した先行事件の共犯らに対する共同正犯として主観的・客観的な条件が認められるという点が、合理的に疑いの余地なく証明されたとは断定し難い」とし、「原審の判断に、論理と経験の法則に反し自由心証主義の限界を超えたり、関連法理を誤解し判断を欠くなど判決に影響を与えた落ち度はない」と判示した。

最高裁判所の関係者は、「共同正犯に対する犯罪事実の認定は、検事の証明が確信を持たせる程度に達しない場合、被告人の主張が矛盾したり釈然としない面があったとしても、被告人の利益により判断すべき」と説明した。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 85