北朝鮮軍による公務員射殺事件、朴智元前国家情報院長が検察出席「削除指示を受けてもいないし、してもいない」(画像提供:wowkorea)
北朝鮮軍による公務員射殺事件、朴智元前国家情報院長が検察出席「削除指示を受けてもいないし、してもいない」(画像提供:wowkorea)
北朝鮮軍による公務員射殺事件当時、関連の諜報(ちょうほう)報告書の削除を指示した疑惑で告発されたパク・ジウォン(朴智元)前国家情報院長が14日午前、検察に出席した。

 朴前院長はこの日、ソウル中央地検に入る際、取材陣に会い「(当時)ムン・ジェイン(文在寅)大統領やソ・フン(徐薫)国家安保室長からいかなる削除指示も受けていない」とし、「また、わたしは国家情報院長として職員に何も削除するよう指示しなかった」と容疑を否認した。

 朴前院長は続けて「きょう、わたしを調査することで改革された国家情報院をこれ以上、政治の場に引き込まないことを心より願う」とし「もう一度言うが、わたしは国家情報院を改革しに来たのであって、削除しに行ったのではない」と強調した。

 検察は2020年9月22日、海洋水産部(部は省に相当)公務員の故イ・デジュン氏が殺害された翌日に開かれた1次関係長官会議で、徐薫前国家安保室長主導で事件隠蔽(いんぺい)の試みがあったと見て、参加者を相次いで召還し真相を暴いている。

 朴前院長はイ氏襲撃と関連した国家情報院の諜報報告書などを無断削除した疑いでことし7月、国家情報院に告発され長期間、検察の捜査線上にあがっていた。検察は徐前室長がイ氏事件に対する「保安維持」指針を下した後、国家情報院の諜報報告書が削除され、これに朴前院長も介入したと疑っている。

 この日、朴前院長を召喚した検察は当時、会議でイ氏の事件を隠蔽しようとする試みがあったかどうかなどを追求し、諜報報告書が削除された経緯を集中的に調査するものとみられる。

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