警察によると、今月12日午後11時40分ごろ、ソウルのマポ(麻浦)区にある宿泊施設で高校生のA君が死亡した状態で発見された。
A君は10月29日に発生した梨泰院事故の生存者で、事故当時は友人と共に現場におり、負傷して病院に運ばれたと伝えられた。
専門家らは生存者が事故を克服するためには回復弾力性が重要だと指摘した。
シム・ミンヨン国立健康精神センター国家トラウマセンター所長は、先月1日にCBSラジオとのインタビューで、「助けてくれる人が横にいて孤立せず、誰かとつながっていると感じる連帯感が最も強い要素」とし、「トラウマ事件自体より、その後に連帯感がなく非難やうわさのような否定的な反応に露出したときの衝撃のほうが大きい」と懸念した。
シム所長は、「非常に強い経験をした後には身体的に緊張度が高まる。心臓がどきどきしたり、呼吸がうまくできなくなったり、冷や汗が出たり、体のあちこちが痛んだり、不眠を訴えるようになる」とし、「ずっと考え続けてしまったり、話をする相手がいないと感じるときには、公的な体系や専門家に頼る必要がある」と強調した。
政界からも初めての生存者の死亡を哀悼する声が上がった。
民主研究院のナム・ヨンヒ副院長は14日、「生き残った10代が1人で自殺してしまった。守ってあげられず本当に申し訳ない。両親の心情を思うと胸がつぶれそうだ」とし、「政府当局は梨泰院事故の犠牲者家族と生存者に対するより積極的な支援対策を講じてほしい」と哀悼した。
■自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
●こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
●よりそいホットライン:0120-279-338、岩手県・宮城県・福島県から:0120-279-226
●いのちの電話:0570-783-556
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