70代の高齢者が昌原市の行政福祉センターに寄付した100万ウォン(画像提供:wowkorea)
70代の高齢者が昌原市の行政福祉センターに寄付した100万ウォン(画像提供:wowkorea)
キョンサンナムド(慶尚南道)マサン(馬山)市で基礎年金と国民年金で過ごしている70代の高齢者が古紙を拾って集めたお金100万ウォン(約10万5000円)を寄付したという心温まるニュースが伝えられた。

チャンウォン(昌原)市によると、11日の午後2時ごろ、馬山市ハッポ(合浦)区キョバンドン(教坊洞)に住むクさん(74)が町の行政福祉センターを訪れ、おもむろに白い封筒を差し出した。

行政福祉センターの職員が封筒を開けてみると、その中には5万ウォン札20枚、計100万ウォンが入っていた。

白髪のクさんは「寄付したい」という一言と封筒を残してあたふたと福祉センターの外に出ようとした。

職員がクさんを引き留めようとすると、クさんは「自分より貧しい隣人の助けになりたい」と話し、「そのような人たちにしっかりと渡してほしい」と頼んだ。

クさんは「困っている隣人たちがこの寒い冬に少しでも暖かく過ごしてくれることを願う」と話し、名前を公表をすることを拒んだ。

長年特に職にも就かず、最低生計費レベルの基礎年金と国民年金を得て一人でかろうじて生計を立ててきたクさんは昨年末、ふと自分よりも貧しい隣人を助けたい思いに駆られたという。

クさんは裕福でない自身の経済状況の中で悩んだ末、町内の古紙と廃品集めをすることを決心した。

それから生まれて初めて毎日町内を回って古紙と廃品を拾い集めて売り、このような生活を約1年続けて100万ウォンを集めた。クさんは苦労して集めたその100万ウォンを全て寄付した。

ファン・ヘジョン町長は「高齢者自身も生活が厳しい状況で、地域社会に模範を示された」と語り、「貧しい隣人に役立つようにしっかりと渡したい」と述べた。
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