外国人観光客も来年からモバイルタクシー呼び出しサービスの利用が可能に=韓国報道(画像提供:wowkorea)
外国人観光客も来年からモバイルタクシー呼び出しサービスの利用が可能に=韓国報道(画像提供:wowkorea)
本人認証や決済口座の連動などの問題で外国人観光客には利用が難しかった「モバイルタクシー呼び出しサービス」の利用が来年から可能になる。「ライクアローカル(Like a local)」、「グローバルリア(Globaleureur)」などのベンチャー企業がモバイルタクシー呼び出しプラットフォームの「アイエムタクシー(i.Mタクシー)」、「ティーマネーオンダ(Tmoney onda)」などと共に関連サービスを開始する。このサービスが全国に拡大すると、大都市に比べて公共交通網が足りない地方の中小都市を訪問する外国人観光客の移動の不便を改善する効果が大きいものと期待されている。

ソウル市とソウル観光財団はライクアローカルとアイエムタクシーがソウルを訪問する外国人観光客を対象に今月31日までモバイルタクシーホテルサービスをテスト運営すると1日に発表した。ソウル市は「これまでタクシー呼び出しサービスは外国人観光客が利用することが難しかった」とし、「外国人観光客はもちろん、観光とタクシー業界も市場を拡大する良い機会になるだろう」と期待している。

ソウル市が今回テスト導入した外国人観光客対象のモバイルタクシー呼び出しサービスは「前払い」方式が特徴だ。現在使われているタクシー呼び出しサービスは、国内の移動通信会社を通じた本人認証と国内カードと銀行口座を通じた決済方式で短期滞在の外国人が使うには様々な制約が伴う。

ベンチャー企業のライクアローカルは、このような問題点を前払い方式で解決した。利用者が目的地を入力すると、移動距離と時間を計算して確定料金を知らせ、案内された料金を前払いすれば運行可能なタクシーが割り当てられる方式だ。距離と時間はリアルタイムの交通状況を自動的に反映し、「ぼったくり」に対する懸念もなくした。

現地の地理に不慣れな外国人に考慮し、位置情報をGPSが自動的に認識したり、直接入力できるようにした。言語も英語と中国語(簡体・繁体)、日本語の4言語を提供する。ソウル市は今月31日までのテスト運営期間中、ライクアローカルのタクシー呼び出しサービスを利用する外国人観光客に1万ウォン(約1040円)の割引クーポンを提供する。

今年、ソウル市観光企業公募展に選定されたライクアローカルは、外国人観光客を対象に韓国の旅行情報を提供するプラットフォームを運営する観光スタートアップ企業だ。ライクアローカルは今年の初めからタクシー呼び出しプラットフォームであるアイエムタクシーなどと協力してサービス開発を行ってきた。最初ウェブページ上でテスト運営されるタクシー呼び出しサービスは、モバイルアプリの正式バージョンを2023年から開始する予定だ。

ティーマネーオンダは、観光スタートアップ企業のグローバルリアと共に、今年の下半期からモバイルタクシー呼び出しサービスの開発を開始した。2023年に正式発表する予定のモバイルタクシー呼び出しサービスは、開発段階でシンガポール航空との提携を終え、航空会社のアプリを通じて航空予約をし、ソウルに到着した観光客は別のアプリをインストールしなくてもスマホでタクシーを呼び出すことができるようにする予定だ。

グローバルリアはイ・チャンヒョン代表が2018年に米国で創業し、2020年に韓国に法人を設立した。現在、AIを利用したリアルタイム旅行プランナーと航空・宿泊予約統合サービスをシンガポール航空、タイ航空、アメリカンエキスプレスなどに提供している。2020年シンガポール航空が主催するトラベルテック競技大会である「APPチャレンジ」で韓国スタートアップ企業で初めて優勝したグローバルリアは、ソウル市観光企業公募展に続いて韓国観光公社の優秀観光スタートアップ大賞も受賞した。
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