人員削減案に反発したソウル交通公社の労働組合が総ストに突入した30日午前。幸いにも、懸念された出勤時間帯の混乱は発生しなかった。ソウル交通公社が出勤時間帯の配車間隔の調整を最小限にとどめたためとみられる。
きょう午前7時半、ソウルのカンナム(江南)駅は普段とあまり変わらない風景だった。人混みを管理するための安全要員が配置され、ソウル交通公社の職員が列車到着時間などをチェックする姿が目に付いた。2号線の列車はいつものように3~5分間隔で乗客を乗せて運行した。
30代の会社員ユンさんは、「地下鉄のストがあるというニュースを見て30分ぐらい早く家を出たが、きのうと何も変わらないようだ」とし、「ただ30分早く出勤する人になってしまった」と話した。ソウル交通公社側は、「出勤時間のため列車の運行間隔を調整しなかった」と説明した。
4号線と6号線が交わるサムガクチ(三角地)駅の風景も普段と変わらなかった。障害者権利予算を要求する全国障害者差別撤廃連帯が「剃髪式」などを6号線駅内で実施したものの、大きな混雑はなかった。
9号線とシンブンダン(新盆唐)線が通るシンノンヒョン(新論峴)駅付近にはバスを待つ市民があふれていた。急に気温が下がったためロングダウンジャケットや帽子、マフラー、手袋、カイロなどで装備した人が多かった。市民らには地下鉄ストよりも寒さのほうが大きな問題のようだった。
40代のキムさんは、「ストをすると聞いてわざわざ地下鉄に乗らずにバスに乗ってきたが、普段よりも2倍くらい時間がかかりそうだ」と話した。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 85