26日、ASIAONEなどによると、中国・陝西(せんせい)省西安市の西安大興医院は最近、14歳少女の胃と腸から約3キロに及ぶ毛髪のかたまりを取り出した。
医療関係者によると、少女は自身の毛髪を食べる異食症(PICA)を患っていた。少女は手術当時、頭頂部の髪がほぼない状態だったという。
少女の異常行動を発見したのは祖父母だった。少女は両親が働きに出ていたため、祖父母に面倒を見てもらっていた。その中で祖父母は少女が食事を受け付けなくなっていたことに気づいた。
執刀医は「少女が病院に来たのは食べられなくなったため」とし、「胃は毛髪で埋まり、食べ物が入るスペースがなかった。腸も塞がった状態だった」と伝えた。
手術には2時間を要した。
医療スタッフは「少女が自身の髪を食べる異食症を患っていた」とし、「異食症は子どもに多く見られ、食べ物以外の栄養がないものを繰り返し食べる状態のことを言う」と説明。また、「異食症を認識できていなかった少女は、長きに渡って心の病気を抱えていた可能性がある」と付け加えた。さらに「少女は両親が都市に出稼ぎに出ることで取り残された“留守児童”である」と指摘し、「両親が留守児童ともっと多くの時間を過ごせることを願う」と述べた。
世界の貧困問題を扱う非営利団体「The Borgen Project」によると、2020年現在、中国の留守児童数は約7000万人で、年齢は6~17歳の貧困層だということだ。報告書では「中国の留守児童は最近、農村だけでなく都市でも増加傾向にある。適切な教育を受けられなかったり、心身に疾患を抱えたりする子どもが増えている」と指摘している。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 3