韓国の年金制度、グローバル年金制度評価で格上げ(画像提供:wowkorea)
韓国の年金制度、グローバル年金制度評価で格上げ(画像提供:wowkorea)
グローバル年金評価指数「マーサーCFA協会グローバル年金指数」(Mercer CFA Institute Global Pension Index・MCGPI)で、韓国の年金制度が今年はこれまでのDからCに格上げされた。

 25日、CFA韓国協会によると、MCGPIが韓国の年金制度を評価した結果、韓国は51.1点を受けてグレードがCに格上げとなった。

 評価対象44か国の中で38位と順位はまだ低い。ただ、グレードが引き上げられたことは、これまでの制度改善が認められたことになる。

 MCGPIは主要44か国の年金制度を総合的に評価し、各国制度の不備点を点検。今年は持続可能性(Sustainability)、適正性(Adequacy)、統合性(Integrity)の側面で年金制度を比較評価した。

 アジアで最も年金制度の評価点が高い国は9位のシンガポール(74.1)だ。シンガポールは昨年、やや順位が下落。今年は純所得代替率(net replacement rates)で高い点数を受け、再び10位圏内に入った。続いて香港(64.7)とマレーシア(63.1)がそれぞれ19位と23位に上昇。日本(54.5)は韓国と同じく、DからCに格上げされた。

 CFAアジア太平洋地域研究所のニック・ポラード専務理事は、「アジア諸国は高い物価と金利上昇、為替レートの下落や資本流出などで、経済発展に支障を受けており年金改革が急がれる。年金財政の適正性と引退後の所得を保障するために、政府と業界が共同で措置するべきだ」と強調した。
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