ソウル市は22日、「レッドデビル」のW杯街頭応援のための光化門広場の使用許可申請を条件付きで許可することを決定したと発表した。
これにより、韓国代表チームの試合が行われる11月24、28日と12月2日に光化門広場で街頭応援を行うことができることになった。レッドデビル側は今回の街頭応援に24日と28日に約8000人、12月2日に約1万人が集まると予測している。
ソウル市は街頭応援が安全に運営されるよう総合状況室を設置し、警察や消防及び非常時の救急対策など、安全のための行政的支援に力を入れる方針だ。特に夜間に多くの市民が集まる行事であるため、警察や消防の協力を通じて現場の観客の状況管理と交通統制、応急救助支援および非常連絡体系を構築する。
予選期間中、応援に参加する市民で街が混雑する可能性があり、行事終了時まで光化門広場に隣接する世宗文化会館バス停留所は安全のため臨時閉鎖し、この停留所を経由するバス路線はすべて停車せず通過する。また、地下鉄5号線も光化門駅の混雑状況をモニタリングし、必要に応じて停車せず通過させる可能性があるとしている。
街頭応援が終わる時間に合わせ、地下鉄やバスなど公共交通機関の増便と終電時間の延長を行う。街頭応援が行われる3日間、光化門駅など会場近くの4つの駅に安全要員を平常時の4倍以上に増員配置し、観客の動線管理も実施する。
イベントを主催するレッドデビル側は2018年のロシアW杯の街頭応援の際に投入した90人の安全要員を3倍以上の300人に増員し、安全管理に最善を尽くす計画だ。
これに先立ちチョンノ(鍾路)区は21日、レッドデビルが18日に提出した安全管理計画審議に対し保留の決定を下していた。レッドデビル側は24日、街頭応援に警備員60人を配置するとしていたが、警備に要する人員がさらに多く必要だという理由からだ。
これに対しレッドデビル側はこの日の午前、従来の案より警備に当たる人員を2倍に増やし、セジョン(世宗)大王の銅像前に設置する予定だったメインステージを銅像の裏側にあるユクチョ(六曹)広場側に移すなど、安全計画案を修正して鍾路区庁に再提出した。
レッドデビル側が街頭応援の許可申請を行ったのは今回が初めてだ。これまでのワールドカップでは大韓サッカー協会およびソウル市主催の下で街頭応援を開催してきた。しかし今月初め、大韓サッカー協会が「イテウォン(梨泰院)での惨事が起きてから1か月足らずの時点で街頭応援を開催するのは国民感情に合致しない」と街頭応援を中止していた経緯がある。
レッドデビル側は「梨泰院で起きた悲惨な事故のことなどで大変悩んだ」としながらも、「警察や消防など関連機関の協力を得て安全に最大限留意して街頭応援をする予定」と述べた。
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