ペットを返さないことを理由に母親殺害を企てた30代に実刑判決=韓国報道(画像提供:wowkorea)
ペットを返さないことを理由に母親殺害を企てた30代に実刑判決=韓国報道(画像提供:wowkorea)
自身が飼っていた犬を返さないことを理由に母親に常習的に脅迫メールを送り、母親が来院する予定の病院を訪れ殺害を企てた30代に対し、2審でも懲役刑が言い渡された。

チュンチョン(春川)地裁第1刑事部は19日、常習尊属脅迫、尊属殺人予備の容疑で起訴されたA被告(35)の控訴審で、検察と被告の控訴を棄却し、原審判決である懲役1年8か月を支持したと発表した。

A被告は2021年11月から自身が飼っていた犬を返さないことを不服とし、母親に暴力を振るうという内容の脅迫メールを送った疑い。脅迫の回数は40日間で44回に及んだ。

A被告は12月21日に母親のBさんがソウルの歯科医院で診療を受ける予定だという事実を知り、歯科医院を訪れてBさんを殺害する計画を立てた。A被告は翌日、凶器を隠して歯科医院を訪れ、被告の父親からの通報を受けて待機していた警察に逮捕された。

A被告はBさんとの間に普段金銭的なトラブルがあったことが分かった。A被告は2021年2月にもBさんの自宅に火をつけるためにライターとガソリンを準備して行き逮捕・拘束されていた。

その後、4月に懲役刑の執行猶予判決を受け釈放された後も、母親に対する敵意を持ってきた。金銭問題とともに、自身が飼っていた犬を返さないことを理由に犯行を計画した。

A被告は裁判で「凶器を所持して母親に会うために病院を訪れたのは事実だが、殺そうとして準備していたわけではない」との主張を展開したが、受け入れられなかった。

裁判所はA被告が家族との不和を起こしていた点、事件当日に凶器を所持した経緯と逮捕当時のA被告の行動などを総合すると、直系尊属である被害者を殺害する目的で予備していた事実を認めることができると判断した。

1年8か月の判決を不服としたA被告と検察側は控訴したが、2審はいずれも棄却した。2審は「執行猶予期間中だったにもかかわらず再犯するなど、犯行を断絶できずにおり実刑が避けられない」とした。
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