ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナへの全面侵攻を指示したロシアのウラジーミル・プーチン大統領との直接交渉に乗り出す可能性を示唆しながらも「ロシアが占領したウクライナ領土全てと共に、2014年にロシアが強制併合したクリミア半島まで奪還してこそ、9か月間つづく戦争を終息させることができる」と強硬な態度を示した。

最近の戦況で優勢を占めているとされるウクライナはその自信を基に、「和戦両様の戦術」に乗り出しているものとみられる。

ゼレンスキー大統領は17日(現地時間)シンガポールで開かれた新経済フォーラムでオンライン演説を通して「ロシアの休戦提案など、単純なまやかしにはだまされない」とし「われわれのすべての領土を解放しないかぎり、平和はないだろう」と語った。

ゼレンスキー大統領は「戦争は、クリミア半島とドンバス(ドネツク・ルハンスク)の完全奪還を通して終結を迎える」とし「これら領土内にある “国家内の国家”も、やはりウクライナの国境内にあるウクライナの主権地だ」と語った。

一方、この日の演説に先立ってゼレンスキー大統領はウクライナ現地で記者たちに「プーチン氏が直接の交渉を望んでいるという暗示を受けた」と言及した。

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