尹大統領とルッテ首相はこの日の午後、ソウルの大統領室で首脳会談を行なった。韓・オランダ首脳会談は今回が2回目であり、ことしの6月29日にスペイン・マドリードで開かれたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議を機に初めて行なわれた。
両首脳はこの日採択した共同声明で、両国の関係を「戦略的パートナーシップ」へと引き上げ、閣僚級戦略対話を新設することにした。両国関係の引き上げは、2016年の「韓・オランダ包括的・未来志向的パートナーシップ」締結以降、6年ぶりである。
また両首脳は、半導体・原子力発電など経済安保における核心分野のパートナーシップ強化においても意見が一致した。
韓国大統領室は「世界的なオランダの半導体装備企業と、われわれの半導体生産企業間の協力を含め、半導体協力強化のための支援の意志を確認した」と説明した。また「オランダ側の新規原発建設推進計画を踏まえ、両国間の原発産業分野における協力促進ための専門家協議体の新設にも合意した」と伝えた。
両首脳は「国防協力の潜在力が大きい」という認識の下、これに関する包括的了解覚書(MOU)の締結を推進することにし、サイバー・AI(人口知能)安保分野の協力も強化することにした。
共同声明には、北朝鮮の挑発に対する共同糾弾と、尹政府の北朝鮮非核化ロードマップ“大胆な構想”に対するオランダ側の支持表明も盛り込まれた。
さらに両首脳は、韓・オランダ両国によるインド太平洋戦略に基づいたインド太平洋地域内の協力増進および、ウクライナ・気候変動などグローバルな課題への対応に関する協力の意志も再確認した。
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