ソウル研究院が先月発表した「ソーシャルディスタンス措置の解除後、ソウル市民の生活時間変化分析」によると、厳しい防疫措置がとられていた2020年11月と比べ、措置が解除された2022年6~7月は、ソウル市民の生活時間が主に屋外活動中心に使われていることが明らかになった。
睡眠・食事・身だしなみ・化粧などの生活時間の中で、「必須時間」は防疫措置の時と比べて最も大きな変化を見せている。睡眠時間は6時間47分から6時間32分に15分減少。身だしなみや化粧など、身なりを整えるための時間は56分から1時間11分に15分増加した。通勤など対面活動の再開による変化というのが専門家の説明だ。
交際・参加、文化・観光、スポーツ・レジャー、メディア・ゲーム利用時間である「余暇時間」も、全面的に対面活動が再開され、それがそのまま反映された。室内でも楽しめるメディアの利用とオンライン・モバイルゲームの利用時間は、防疫措置の時と比べて解除後には各25分、18分減少した。
反面、室内だけでなく屋外活動に範囲を広げて活動しなければならない交際・活動、文化・観光、スポーツ・レジャーなど屋外・対面中心の活動時間は全般的に増えている。文化・観光活動は14分増加し、最も大きな増加幅を見せた。交際・参加活動は6分増えた。
仕事・家事・学習時間など生活時間中の義務時間では、学習時間が大幅に減少。2020年11月に40分だった学習時間は、2022年6~7月に31分と9分減少した。
また、防疫措置解除後、最も多く増えた活動調査(重複回答可能)では、会食など各種の集まりと回答する割合が55.4%で最も多い。国内旅行が51.5%、大衆公演観覧が39.6%、個人活動が29.2%の順と続いた。
年代別に最も多く増えた活動は、会食など各種の集いが50~60代、国内旅行は20~30代、大衆公演観覧は20~40代が大きな比重を占めた。
成均館大学社会学科のク・ジョンウ教授は、ソウル市民の生活時間が変わってきたことについて、「社会的活動が全面的に再開した結果とみられる。ソーシャルディスタンスで在宅勤務が普遍化し、通勤時間は減り睡眠時間が増えたようだ。(防疫措置の解除後)社会的な対面活動がはるかに増え化粧などの準備時間が長くなり、家で過ごす時間が減りメディアの利用とゲームの利用時間が減少する結果につながった」と説明した。
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