13日、龍山区ウォンヒョロ(元暁路)多目的室内体育館に設けられた遺失物センターは、11月1日に初めて運営を始めたときとは異なり、ここを訪れる人の数が減少した。最初の週には、所有物を探す人は一日平均50家族以上が家族みんなで遺失センターを訪れるという点から、日々の訪問者は150人余りに達した。ただ、さらに1週間延長運営した2週目には、一日の訪問者は平均約10人だったことが分かった。
室内体育館に増えた遺失物は、運営初期とは異なり、一つ一つ個梱包された状態で保管されていた。保管期間が長くなり、遺失物管理の必要性がさらに大きくなっている。遺失物は事故当時、汚れや血痕などにより状態が良くなく、悪臭が漂ったり、これにより虫が付着し、そのまま放置すると損傷する可能性が高まり、センター関係者は遺失物ごとに個梱包し除湿剤を入れて損傷を防止している。
現在、遺失物センターに保管されている遺失物は約900点余りと推定される。11月11日基準、警察は「梨泰院事故遺失物のうち359点を219人に返還した」とし「まだ返還できていない遺失物714点」と明らかにしたが、事故が発生から13日後に、事故発生地点にあった立入禁止区域を撤去したため250点余りの物品が追加された。撤去直前近くの下水道などを掃除した際、大量に発見された遺失物だ。センター関係者は「口紅だけで160点あり、ほとんどが化粧品であった」と述べた。
所有者が見つからないものはソウル龍山警察署の書庫に保管される。遺失物を長期保管するためには除湿施設と換気施設が重要だが、警察は書庫を一部改造し、遺失物を保管することにした。ここに監視カメラ 6~8台を追加で設置するなど、遺失物保管のための作業をすべて終えた。
遺族や負傷者など遺失物の所有者は、龍山警察署を訪問して物品を探すことになる。警察関係者は「遺失物習得後6か月が経過すると、売却または廃棄しているが、梨泰院遺失物の場合は、十分な時間を置いて返却する計画」と伝えた。
遺失物センターを最後に、国家が設けた「梨泰院事故」関連スペースはすべて運営を終了した。国家哀悼期間の最終日である11月5日には、ソウル広場焼香所をはじめとする大部分の焼香所がすべて閉鎖され、ソウル市ノクサピョン(緑莎坪)駅広場に設けられた梨泰院事故犠牲者合同焼香所も去る12日撤去された。市民が自発的に作った梨泰院駅1番出口追悼スペースだけが席を守っている。
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