韓首相はきょう政府ソウル庁舎で主宰した「梨泰院事故中央災難安全対策本部」で前日に公開された梨泰院事故当日の112通報の録音記録に言及し、「任務を遂行することに安逸な判断や緊張感を緩めることがあったならば、国民の信頼を裏切るもの」と批判した。
韓首相は、「国民1人ひとりが112番通報をするときは、相当に緊迫し警察の助けや措置が切実な場合」とし、「その裏には、いつでも駆けつけてくれるだろうという警察に対する信頼がある」と述べた。
警察は事故当時、「圧死しそうだ」などの計11件の通報があったにもかかわらず、一部のみが出動するなど、不十分な初動対処を取った。
韓首相は、「警察は特別捜査本部と監察を通じ徹底した調査を行い、国民に透明で詳細な説明をすることを願う」とし、「政府は調査が終わり次第、相応する責任を厳重に問い、112対応体系を革新するための総合対策も準備する」と強調した。
物議を醸した外信記者懇談会については謝罪や釈明をせず、「外信記者会見でメディアの高い関心を確認することができた」とし、「部署は文化体育観光部(部は省に相当)を中心に国内外のメディアと疎通を強化し、必要であれば事実関係をメディアに正確に伝達する努力を強化してほしい」とだけ述べた。
韓首相は前日に行われた梨泰院事故に関する外信記者懇談会で記者らに冗談を投げかけたり笑みを浮かべながら答えるなど、不適切だったとの批判を受けている。また、通訳を介さず自身が直接英語で答える場面も多かった。
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