共産党機関紙「人民日報」が29日に報じたところによると、最近行われた第20回共産党全国代表大会を経て政権3期目に入った習氏は、26日から28日まで陝西(せんせい)省と河南(かなん)省を訪問し、農業現場を視察した。
習氏は陝西省の延安(えんあん)市で果樹園などを視察し、「社会主義の現代化国家を全面的に建設するのに、最も難しく重い任務が依然として農村にある」と指摘。続けて「第20回党大会の精神を熱心に学習し農村の振興を全面的に推進する。その一方で、人民を豊かにする政策を一つずつしっかりと行う。そして農業と農村の現代化に拍車をかけることで、農村の人々の暮らしをますます繁盛させなければならない」と強調した。
習氏が今回の視察で訪れた延安市は、習氏が文化大革命(1966~1976)時代の1969年に下放(国民を地方に送り出し農作業させる政策)され、7年間農民と一緒に働いた「梁家河」村があるところだ。
習氏は自身が下放されていた頃を話に上げ、「その頃、農民の生活が大変なことを見ながら、心の中でどのように皆の生活を良くするか考えた」と回想した。
習氏が政権3期目に入り、初の地方視察で農村の現代化を強調したのは最近の党大会業務報告を通じて、皆が豊かになる「共同富裕」を表明したことの延長線上にある行動とみられる。
習氏はまた、延安中学校(中・高校課程)を訪問した席で、生徒らに社会主義の建設者で後継者になるという目標を持って、「紅色遺伝子」が代々継承されるよう奨励したと、人民日報は伝えた。
さらに習氏は河南省の安養市では紅旗運河記念館を訪問。自力更生と勤勉、団結、私心のない献身などを強調した。
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