尹氏はこの日午前、大統領室前で待っていた記者団に「私たちはウクライナには人道的で平和的な支援を国際社会と連係して行ってきている。しかし、殺傷兵器は供給したことがない」とプーチン氏の発言を否定した。
続けて「私たちはロシアを含む世界のすべての国々と平和的で良い関係を維持しようと努力している。その事実を知ってほしい」と付け加えた。
ロシアのスプートニク通信によると、プーチン氏はこの日モスクワで開かれた国際ロシア専門家の有識者会議「ヴァルダイ・クラブ」会議で、「韓国がウクライナに武器と弾薬を提供すると決めた。その事実を知っている」と語ったという。尹氏が語ったように、韓国政府はこれまでウクライナに武器を除いた防弾ヘルメットやテント、毛布などの軍需物資と医療物資、人道的支援などを提供してきた。しかし、殺傷兵器は支援できないという意志を表明してきている。
それにもかかわらず、プーチン氏が韓国を名指しで警告したことについて、韓国内では批判の声が上がっている。
韓国経済新聞の29日付社説では、「韓国だけを名指しで警告したプーチン、見過ごせない主権侵害だ」とプーチン大統領を批判した。
同紙は「プーチン大統領の発言は、プーチン大統領がどれほど対決的陣営論理に陥没しているかを如実に示している。プーチン大統領は、他国を批判するのではなく、ロシアを糾弾する国際社会の世論に耳を傾けるべきだ」と指摘した。
同日の韓国日報社説では、「事実に基づいていないプーチン氏の発言は、ウクライナの戦況が悪化する中で、韓国の支援強化を事前に遮断する狙いがある」と解釈した。
同紙は「彼の警告は『朝鮮半島がいつでもウクライナ戦争に巻き込まれかねない』という事実を示している。その点では警戒心を持たなければならない」と指摘した。
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