韓国のパク・チン(朴振)外相は25日、プサン(釜山)で「韓-中央アジア、よりよい未来に向かってともに進む旅程」というテーマで、“第15回韓-中央アジア協力フォーラム”を主催した。
2007年に韓-中央アジア関係の引き上げと包括的協力関係構築のため、韓国政府の主導で創設された定例多国間協議体である ”韓-中央アジア協力フォーラム”が発足して以降、今回初めて韓国と中央アジア5か国の外相がすべて首席代表として出席した。
パク外相は開幕式の演説を通じて「韓国と中央アジアが新たな30年のための旅程を出発する時期に、気候変動・デジタル格差・保健・経済安保などグローバル次元の変化と挑戦に直面している」と診断し、このような挑戦を克服するための韓-中央アジア間における協力の方向性を提示した。
パク外相は「これまで韓国と中央アジアが主に公共行政分野で達成してきたデジタル協力の成果を基に、通信・国民デジタル力強化などの領域へと協力分野を拡大し、未来技術を通じた新成長動力を発掘していく」ことを提案した。
また「韓国と中央アジアが新型コロナウイルス感染症危機にともに対応する過程で、保健協力の重要性を実感することができた」とし「これまでのODA(政府開発援助)協力の成果を基に、医療施設の設立・医療人の養成・医薬品など医療分野全般にわたって協力の地平を広げていこう」と語った。
さらに「エネルギー・鉱物資源が豊富な中央アジアと、半導体・ICTなど先端技術力をもった韓国が相互安定的な供給網を維持しながら、経済安保協力を強化していくことを希望する」と語った。
また今回のフォーラムでは「観光分野が、韓-中央アジア間において協力潜在力が大きな有望分野だ」ということに対する共感の輪が形成された。
韓国外交部(外務省)は「韓-中央アジア修交30周年を迎える年に開催された韓-中央アジア協力フォーラムは、双方の新たな30年を導く互恵的な協力分野を模索し、未来志向的な協力事業を発掘する有益な機会となった」と評価した。
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