約20分間行なわれた施政演説で、尹大統領が最も多く発した単語は「経済」であった。尹大統領は「経済」を12回、「財政」を11回それぞれ言及した。つづいて「国民」は8回、「弱者」と「安保」はそれぞれ7回、「国会」は6回の順であった。
特に尹大統領は今回の予算案が、ムン・ジェイン(文在寅)前政府の「拡張財政」基調を「健全財政」基調へと転換したものであることを明確に示した。尹大統領は「これまでの政治的目的が先立った放漫な財政運用により財政数値の赤字が急速に拡大し、国の債務はGDP(国民総生産)の半分ほどである1000兆ウォン(約103兆7324億円)をすでに超えている」とし「世界的な高金利と金融不安定な状況の中、国家財政の健全な管理と国際信認度の確保が何よりも重要だ」と強調した。
また尹大統領は「弱者福祉」を前面に掲げた。尹大統領は「わが政府は財政健全化を推進しながらも、庶民と社会的弱者たちを一層手厚く支援する『弱者福祉』を目指している」と語った。
さらに、未来の雇用を発掘するための予算支援方針も明らかにした。尹大統領は「先端戦略産業と科学技術を育成し中小・ベンチャー企業を支援することで、新たな成長基盤を構築していく」と語った。
尹大統領は「経済と安保の厳重な状況を克服していくためには、与野党が別々であってはならない」として、予算案審議のための国会の超党的協力も求めた。
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