最近、ニューヨークポストの報道によると、「GZ」というイニシャルで知られるイタリア国籍の音楽家が脳にある腫瘍を除去するため、ローマにある国際病院を訪問した。問題は、腫瘍が脳の敏感な部分にまで広がっていたということだ。
医療スタッフは脳機能をできる限り損傷せずに腫瘍を除去できる方法を模索した。その結果、GZに覚醒下手術を提案。患者の意識がある状態で手術し、特定活動による脳波の変化を見る方式だ。
頭蓋骨を切開する際は麻酔をし、その後は目を覚ました状態で手術をするというもの。脳は痛みを感じる受容体がなく、患者は起きていても苦痛はないという。
GZはこれに同意し、医療スタッフの「生活していて最も必要な能力は何か」との質問に「サックス演奏」と答えた。
通常、覚醒下手術は、患者が会話や記憶、数字を数える、人との共感などの活動を続けなければならない。サックス演奏はそのすべてが機能する。どの楽曲を演奏するか説明すること、楽譜を記憶し演奏すること、拍子を数えること、観客の反応を感じることなどだ。
GZは手術の間、イタリアの国歌や映画「ラブストーリー」の主題歌を繰り返し演奏した。
手術は成功。執刀した医師は「GZの演奏は手術に必要な“脳機能指導化プロセス”を効果的に進行させてくれて、医療スタッフにもとても役立った」と明かした。
GZは手術後、特別な後遺症もなく元気に退院したことが伝えられた。
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