韓国ソウル行政裁判所は13日、A氏など75人がソウル市教育監を相手取って起こした不合格処分取り消しなどの訴訟で、原告敗訴の判決を下した。
昨年11月13日に実施された小学校教員採用試験の1次試験では、出題問題のうち7問がソウル教育大学内部の模擬試験問題と類似しているか一致しているという疑惑が提起された。
これに受験生の一部は「12科目で計22問、総点80点である試験で8~9問がソウル教育大学模擬試験の出題問題と類似しており、配点も9~10点になる。小数点単位で当落が決定される採用試験の特性上、非常に不公正だ」として不合格および成績算定を取り消してほしいという行政訴訟を提起した。
彼らは訴訟過程で「特定学校の模擬試験の的中率が高いという疑いは以前から存在していたが、今年は特に当落に相当な影響を及ぼしうる水準で、類似した問題の比重が高まった」とし「試験範囲が膨大で、1科目当たり2、3問題だけが出題される小学校教員採用試験の特徴を考慮する時、出題素材が重なるのはもちろん、核心キーワードが同一に登場したり答案が正確に一致する事例まで登場することである異例的」と指摘した。
また「多数の問題がソウル教育大学模擬試験と素材が同一で正解が同じだ。模擬試験を解いた学生たちが有利にならざるをえない」とし「採用試験が特定集団に有利に進行され公正性に深刻な毀損(きそん)が発生した」と強調した。
その反面、教育庁側は「ソウル教育大模擬試験と類似したり同じ問題はない」とし、「一部の受験者が主張する『類似問題』は全て教師になるためには知らなければならない普遍的内容に過ぎない。しかもソウル教育大学の学生たちの採用試験1次合格率は今年例年に比べて低下した」と対抗した。
結局、裁判所は教育庁側の手をとった。特定集団に有利だった可能性があるという「蓋然性」だけで試験結果を覆すことは難しいとみたわけだ。
裁判所は昨年12月29日、受験生が本案と共に申請した効力停止も棄却した。
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