韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は11日、北朝鮮の度重なる脅威について「現在の危機状況に対し国民が不安になり、生業に支障が生じてはならない。そうかといって、日常の危険のように淡々とした反応も危険だ」と語った。

尹大統領はこの日の午前、国務会議を主宰し「現在の深刻な安保危機に、政府は米韓同盟と日米韓3者安保協力を含めた国際協力に一層しっかり対応していく」と語ったと、大統領室の報道官が会見を通じて明らかにした。

尹大統領は「厳重な現実を正確に認識し、国民たちが心配しないようわれわれの外交安保チームが一つになって強固に対備するので、国務委員たちも力を合わせてほしい」と求めた。特に「現在、経済状況の悪化に対し国務委員たちが知恵深く克服できるよう力を合わせている」と強調した。

韓国大統領室の関係者はこの日の午後記者たちに会い、“尹大統領が(午前の略式会見で)戦術核の再配置に対し余地があるかのように語った”という記者たちの話に「尹大統領が異なる立場を語ったとは感じられなかった」と語った。つづけて「これまでの立場と異なることはないが、これから起きる未来の多様な状況に対し、仮定をもってあらかじめ何を語るのかは本当に難しい」とし「どのような状況が展開されるかを今すぐ速断するのは難しいため、そのような点を含めたのではないかと思うが、基本的にはこれまでの立場と異なることはないようだ」と語った。

尹大統領はこの日の午前、戦略核の再配置の要求が一部からあがっていることについて「大統領として現在、公に立場を表明できる問題ではなく、わが国と米国朝野の様々な意見をしっかり傾聴し検討している」と答えた。

この関係者は「今月6日に北朝鮮の弾道ミサイルの挑発があり、その時NSC(国家安保保障会議)常任委員会が開かれた」とし「当時の報道資料をみると『北朝鮮の局地挑発を含めたどのような形態のさらなる挑発の可能性にも徹底して備えていく』という表現がある。しかし局地挑発だけでなく、北朝鮮が展開し得るあらゆる挑発にも対備している」と語った。

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