国民健康保険公団健康保険研究院のペ・ソンイル研究員が、OECDの統計資料「ヘルスデータ2007」と比較分析し韓国の保健医療現況をまとめた研究論文で明らかにしたもの。韓国人の健康に対する危険要因を調べたところ、肺がん発病の最大の危険要因に挙げられる喫煙率で、韓国は最近は低下減少を示しているとはいえ、2005年の男性の喫煙率が46.6%とOECD加盟国のうち最も高かった。韓国人男性の肺がん死亡者は2004年に10万人当たり66.3人で、OECD平均の57.6人を上回っている。女性の場合は4.6%でOECD加盟国で最低水準だった。
一方、韓国の人口に占める肥満者の割合は2005年基準で3.5%と、OECD13カ国のうち最も低かった。OECD平均の肥満率は14.6%。肥満率が最も高いのは30.2%のメキシコで、次いで英国、ルクセンブルク、カナダ、チェコ、フィンランド、ドイツなどの順となっている。この結果についてペ研究員は、韓国では果物や野菜を多く摂取しており、肥満の原因となる砂糖や脂肪の消費量が少ないためと分析している。韓国人1人当たりの果物と野菜の年平均摂取は2003年の場合275.1キログラムで、OECD29カ国ではギリシャとトルコ、イタリア、ポルトガルに次いで多いことが確かめられている。砂糖の年平均摂取量は韓国人1人当たり36.9キログラムでOECD29カ国で9番目、脂肪の1日平均摂取量は83.1グラムで、29カ国のうち最も少なかった。
韓国人の平均寿命は1960年は52.4歳だったが、住居環境の改善や医療技術の発展、公共健康政策の推進などで伸び続け、2005年には78.5歳とOECD平均値に達していることが明らかになった。また、乳幼児の死亡率(出生1年以内に発生した乳幼児の死亡者数で、出生児1000人当たりの死亡者数で定義)も1970年の45人から1981年には17人、1991年は10人、最新資料となる2002年では5.3人と減少するなど、韓国の健康水準が向上したことが分かる。
ただ、2005年に国民の主観的な健康状態を調査した結果では、良好とする回答者の割合が全人口の47.4%で、OECD15カ国平均の69.5%を下回った。
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