ハリス の最新ニュースまとめ
米ホワイトハウスは27日、安倍晋三元首相の国葬参席を機に開かれたカマラ・ハリス米副大統領とハン・ドクス(韓悳洙)首相との会談の結果について「われわれの時代の “決定的な挑戦”に臨むことができるよう、同盟を拡大するための措置を歓迎する」と伝えた。「台湾海峡」と具体的に言及はしなかったが、ロシアによるウクライナ侵攻や米中対立の状況を踏まえると、幅広い解釈が可能である。
これに先立ってジョー・バイデン米政府は「ハリス副大統領は尹大統領に会い(29日予定)、北朝鮮の脅威や経済および技術パートナーシップをはじめとして、台湾海峡における平和と安定の重要性について話し合うだろう」と明らかにした。米韓高位級会談で「台湾海峡問題」を扱うことを公開したのは、特筆に値することだ。
尹大統領は就任後「グローバル中枢国家」を強調してきたことに加え、「戦略的あいまい性」をとる中立外交ではなく「価値外交」への転換を明確にしてきただけに、米国は台湾海峡問題に対する韓国のより積極的な役割を期待している。尹大統領は国連総会への出席前、ニューヨークタイムズとのインタビューで「いわゆる米中間の競争の枠において、われわれは予測の可能性を重視し、明確な立場をもって国際社会における自由と平和・繁栄を追求する」と語っている。
ムン・ジェイン(文在寅)政府当時の昨年5月、米韓首脳会談の共同声明で「両首脳は台湾海峡における平和と安定維持の重要性を強調した」という表現が初めて盛り込まれたが、中国が敏感に反応する台湾海峡問題に対し、以前より積極的な表現が盛り込まれたと評価された。また、ことし5月の尹-バイデン首脳会談の共同声明には「両首脳はインド・太平洋地域の安保および繁栄の核心要素として、台湾海峡における平和と安定維持の重要性を強調した」という表現が盛り込まれた。
そのような中、状況は急変した。ナンシー・ペロシ米国下院議長の台湾訪問をきっかけに、中国が大規模な軍事演習を敢行したことで緊張が高まり、米中対立状況において「台湾海峡問題」が域内最大の懸案として浮上することになったのである。特に、中国は来月の “共産党第20回全国代表大会”を控える中、連日「台湾との再統一」を強調していることから、この地域の緊張は今後も続くものとみられる。
米国は “価値同盟”を強調する尹大統領に対し「実際の有事時に、韓国が台湾防衛を支援するのか」についても問いを投げかけている。尹大統領は歴訪中に、米CNN放送とのインタビューで「中国が台湾を攻撃するなら、北朝鮮による挑発への対応が優先だ」という立場を明らかにした。米国防省の報道官は27日(現地時間)「一般的に在韓米軍は、米韓同盟そして韓国の主権を防衛し域内における米国の国益を支えるため、高いレベルの準備態勢と強固な連合防衛態勢を維持することに専念している」という原論的な立場を伝えた。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 96