釜山市によると、BTSの釜山エキスポ誘致祈願コンサート「BTS Yet to Come in BUSAN」が10月15日の午後6時に釜山キジャン(機張)郡イルグァン(日光)の特設ステージで開催される。
今回のコンサートは観客数10万人(座席5万人、スタンディング席5万人)で構成され、全席無料の形で行われる。
指定座席は「ARMY(ファン)メンバーシップ」を持ったファンのみが応募できる抽選制で、残席がある場合に限り、指定座席の残席およびスタンディング席が開放される。
3月のソウル公演以後、BTSが約7か月ぶりに「完全体」でステージに立つ機会になるため、全世界のファンが集まることが予想されるが、安全を懸念する声も出ている。
BTSの所属事務所ハイブ(HYBE)は30日、「ウィーバース(Weverse)」の公式ファンコミュニティに「2030釜山万博誘致祈願コンサート『BTS Yet to Come in BUSAN』オフライン公演の詳細案内」に関する告知を掲載した。
告知によると、東海線の日光駅の1番出口から特設ステージまでのゲートはひとつのみで、来場客10万人の全員がこの出入口を通って移動しなければならない。
ほぼ同じ観客数を収容するチャムシル(蚕室)オリンピックメインスタジアムの場合、出入り口は54か所ある。
また、5万人が入るスタンディング席には番号もなしに入場させるという方針も現実的ではない。公演会場に早く入場するほど良い席を先取りできるため、数万人の観客が無秩序に集中すれば人命事故が発生する恐れがあるためだ。
この他にも「公演会場内への外部からの飲食物の持ち込み禁止」の規定にも不満の声が出ている。飲食物の持ち込みができない場合、入場が始まる午前9時から公演が始まる午後6時までの10時間以上を、空腹状態で待機しなければならないためだ。
またMBCによると、コンサート会場までの通路は小さな横断歩道を含めて3か所だけで、周辺には食堂やトイレなどの施設もないと伝えられた。
交通が不便だという不満も集中している。KTXを利用して釜山駅から公演会場までの距離は35km、ウルサン(蔚山)駅からは51kmで、最寄りの地下鉄東海線日光駅から公演会場までは徒歩で15分かかる。
釜山市は公演を見に来た観光客のために交通便の増便やクルーズ船による観客輸送、臨時駐車場の準備、シャトルバスの投入などを実施する計画だが、コンサート当日に増便された公共交通およびシャトルバスは主要地域から日光駅までしか運行されない。関係者の話によると、日光駅から公演会場までは道路が狭く、徒歩で移動しなければならないという。
さらに、BTSのコンサートに関するニュースが伝えられた後、公演会場近くのホテルやモーテルなどでは、これまでの予約を取り消し、料金を10倍以上つり上げて批判が殺到した。実際に、あるホテルの宿泊料は最大で275万ウォン(約28万4000円)に達するという。
これについて釜山広域市は28日、「計画チームを編成して現場の状況把握と指導を開始した」と発表し、「さらに計画チームの規模を拡大して、状況把握と指導を続ける」と約束した。
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