検察、李在明氏妻の「法人カード流用疑惑」で、核心人物のペ某氏に拘束令状請求=韓国(画像提供:wowkorea)
検察、李在明氏妻の「法人カード流用疑惑」で、核心人物のペ某氏に拘束令状請求=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国革新系野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)党代表候補の妻、キム・ヘギョン(金恵景)氏の「法人カード流用疑惑」と関連して、警察で参考人として聴取を受けた金氏の秘書ペ氏が拘束の岐路に立たされた。

 スウォン(水原)地検は24日午後遅く、キョンギ(京畿)南部警察庁反腐敗・経済犯罪捜査隊が業務上背任および公職選挙法違反疑惑で、前京畿道庁総務課特別職5級のペ氏に対して申請した事前拘束令状を裁判所に請求した。

 ペ氏に対する令状実質審査(拘束前の被疑者尋問)は、遅くとも来週初めには開かれるものとみられる。

 ペ氏は李候補が京畿道知事として在職していた2018年7月から昨年9月までの3年間、道庁に勤めながら金氏の随行秘書を務めた人物だ。

 ペ氏は在職期間、金氏の個人飲食代を道の法人カードで決済したり、病院から他人名義で不法の処方箋を発給してもらい金氏に渡したりした疑惑を受けている。

 法人カードの流用規模は、最初に知られていた70~80件・700万~800万ウォン(約70万~80万円)より多い、100件以上・2千万ウォン(約200万円)相当と伝えられている。

 ペ氏は第20代大統領選挙当時、このような疑惑がふくらむと虚偽事実だと反論。しかし、ペ氏が虚偽事実を公表したとし、市民団体が公職選挙法違反の疑いでペ氏を告発した。

 警察は4月4日、京畿道庁とペ氏の自宅押収捜索を通じて捜査に必要な資料とペ氏の携帯電話を確保した。また、5月中旬には京畿道法人カードが使われたレストランなど、129か所を押収捜索して証拠を集めたという。

 警察は今月3日から数回にわたりペ氏を被疑者として調査した後、疑惑が立証されたと見て拘束令状を申請した。

 ペ氏の「上層部」と名指しされてきた金氏も23日午後、被疑者として警察に出席し、5時間ほど調査を受けている。

 金氏は、法人カード流用疑惑に関与したことはないと一貫した供述をしたという。

 李候補は金氏の調査が終わった後、自身のフェイスブックに「私が部下をきちんと管理できなかった。妻が公務員に私的な支援を受けた点について、国民にあらためて深く謝罪する」と明らかにした。

 続けて「調査で妻がカードを使ったことがなく、カードはペ秘書官が使った事実も確認されている。妻はペ氏が私費で払ったと思っていた。飲食代を渡したという点も明らかにした」と主張した。

 金氏側が容疑を否認する中、警察はこれまで押収捜索を通じて確保した資料と、ペ氏をはじめとする事件関係者の陳述などを土台に、早期に送致するかどうかを決める方針だ。
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