7日(現地時間)、英紙「タイムズ」の日曜版「サンデー・タイムズ」によると、中国問題専門家のイアン・ウィリアムズ氏は、同メディアに送った寄稿文を通じて、「中国が台湾を軍事的な方法で併合するという野心を隠さずにいる」と指摘した。
米国序列3位のナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を訪問したことで、中国は戦闘機や軍艦、ミサイルなどを動員して大規模な訓練を実施した。それについて、同氏は「軍事化された怒り」と表現している。
ただ、「中国軍の大規模な武力示威が威力的であっても、侵攻した場合成功するとは限らない」と展望した。台湾が中国本土と海に遮られた「島」という点に、同氏は注目している。
続けて「中国軍が台湾征服に成功するためには、海兵隊を投入して海辺上陸に成功したり、空輸部隊などを通じた空中降下に明確な成果を出したりしなければならない」とした。
また、「しかし、台湾海峡は波が荒く、風が強く吹くことで悪名が高い。大規模な上陸作戦や空中強襲作戦に適した季節は、3~4月か9~10月しかないのが現実」と指摘している。
「中国が必要とする規模の水陸両用作戦に適した海辺が、台湾には14程度しかない。地形が荒い台湾では、容易ではない作戦になるだろう」と付け加えた。
同氏は台湾戦略家の表現を借りて、「台湾海峡が上陸を試みようとする中国軍に、ウクライナ軍がロシア軍の攻撃を撃退したキーウ(キエフ)に向かう道と似ている」と説明した。
同氏は、中国が台湾を占領するためには、約200万人の兵力が必要であると推定値も出している。武装警察を除いた中国人民解放軍全体の戦力が昨年基準で218万5000人という点を考えると、事実上中国軍全体の戦力を投入しなければならないという意味だ。
一方、同氏は北京などで特派員として働いた元記者で、中国関連の各種書籍を著述している。
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