セウォル号事故から8年を翌日に控えた4月15日、ソウル市議会前のセウォル号記憶スペースで黙祷する関係者(画像提供:wowkorea)
セウォル号事故から8年を翌日に控えた4月15日、ソウル市議会前のセウォル号記憶スペースで黙祷する関係者(画像提供:wowkorea)
ソウル市議会が議会前に設けられたセウォル号記憶スペースの電気を遮断すると関連団体に通知したが、これを撤回した。ただし、記憶スペースの使用期間の延長は難しいという立場を維持している。

ソウル市議会事務局は11日、セウォル号惨事家族協議会とセウォル号連帯側に20日の午後6時以降、電気を遮断すると通知した。ソウル市議会前に設けられた記憶スペースの使用期間が6月30日に満了したことによる措置だ。

セウォル号関連団体は敷地の使用期間満了に先立ち、ソウル市議会に使用期間の延長を要請したが、市議会は同意が必要な事案だとして8日に延長期間の申請を差し戻した。

両団体はこれに反発し、同日からセウォル号記憶スペースの前で1人デモに突入した。

関連ニュースを聞いたキム・ヒョンギ市議会議長はその後、事務方に停電措置をしないよう指示したことが確認された。

事務方の関係者は「記憶スペースの使用期間が満了するという事実は以前から通知していた」としつつも「法的手続きも重要だが、ただちに施設を撤去することは無慈悲だというキム議長の意見により、当面停電せず遺族団体との話し合いを継続する予定」と述べた。

しかし遺族団体は記憶スペースの継続使用を要求し、1人デモを続ける予定だ。

遺族団体は同日、市議会が電気を遮断することを通知すると、「セウォル号記憶スペースは単なる追悼施設ではない。私たちの未来である子供たちに生命と安全の大切さを教える空間」と述べ、1人デモに突入した。

セウォル号記憶スペースはソウル市が2014年のセウォル号事故の直後、遺族たちがクァンファムン(光化門)広場内に設置したテントと焼香所を撤去する代わりに展示スペースを用意することに合意して造成した空間だ。光化門広場のリニューアル事業によって2021年7月に撤去されそうになったが、関連団体との衝突を経て、ソウル市議会前に臨時移転されていた。
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