正義連は「15年の韓日合意は尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の外交部にとってどんな意味を持つのか。日本政府が『合意事項の順守』を露骨に迫っている中、韓国政府が掲げる『合意の精神』とは具体的に何なのか教えてほしい」と尋ね、26日までの回答を求めた。
また「国際社会で日本軍の性奴隷制問題を二度と提起しないということなのか、この問題を記憶し、記念しようとする国内外の市民社会を弾圧するという意味なのか、答えてほしい」と迫った。さらに「この問題は国同士の政治的な合意で封じ込められるもの、いくらかの償い金で歴史の中に永遠に消えるものと考えているのか」とも問いただした。
外交部はこのところ、韓日合意を順守する姿勢をたびたび示している。
朴振(パク・ジン)同部長官は今月18日、韓日外相会談のため訪日した際、15年の合意について記者団に「両国政府間の公式合意であり、尊重されなければならない」と言明。「被害者の尊厳と名誉を回復し、心の傷を癒やすという合意の精神に立脚し、最も望ましい解決策を見いだしたい」と語った。
同部の別の高官も「韓日合意は公式合意であり、合意を尊重するという旨を日本側に伝えた」と明らかにした。
正義連はこれに対し、「合意は国際社会での非難、誹謗(ひぼう)の自粛、最終的かつ不可逆的な問題解決を韓国政府が約束した屈辱的なもの」だとし、「にもかかわらず、尹錫悦政権がこれを尊重し、合意の精神を順守すると明言する理由は何か」と批判した。
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