韓国ソウルの保健所内の選別診療所で、市民たちが検査を受けるため待機している様子(画像提供:wowkorea)
韓国ソウルの保健所内の選別診療所で、市民たちが検査を受けるため待機している様子(画像提供:wowkorea)
韓国では新型コロナウイルスによる一日の新規感染者数が63日ぶりに再び「4万人」以上を記録した中、韓国政府は防疫措置「再開」の可能性も視野に入れている。変異種「BA.5」の拡散が加速化していることから、まずは現在60歳以上と免疫低下者に対し実施している4次ワクチン接種を、50代と18歳以上の基礎疾患患者にまで拡大することにした。一方、感染者の義務隔離7日間はそのまま維持される。

ハン・ドクス(韓悳洙)首相はきょう(13日)、政府ソウル庁舎で新型コロナ中央災難安全対策本部会議を開き「疾病管理庁と専門家たちによると、8月中旬から9月末には一日に20万人の感染者が発生するものと展望されている」と語った。

中央防疫対策本部によると、この日発表の新規感染者は4万266人と集計された。一日の新規感染者が4万人を超えたのは、ことし5月11日(4万3908人)以来63日ぶりである。

感染力を意味する感染再生産指数も「1.40」となり、5週連続で上昇している。感染力が強くワクチンや感染により獲得した免疫を回避する性向のある「BA.5」が急増していることに加え、休暇シーズンによる移動の増加・免疫効果の低下などが重なり、拡大スピードは一層速まっている。

また、新規感染者の急増により重症患者も増加している。この日の発表によると、重症患者は67人で前日発表値より7人減少したが、先週(7月3~9日)1週間における一日平均58人に比べると15.5%以上増加している。また新たな死者も12人発生した。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96