ソウル大学出身のホ・ジュニ教授、韓国系数学者で初めてフィールズ賞受賞=韓国(画像提供:wowkorea)
ソウル大学出身のホ・ジュニ教授、韓国系数学者で初めてフィールズ賞受賞=韓国(画像提供:wowkorea)
ソウル大学で学士と修士課程を終え、米プリンストン大学と韓国高等科学院(KIAS)数学部で教壇に立つホ・ジュニ(June Huh)教授が、韓国系数学者として初めてフィールズ賞を受賞した。

 5日、ソウル大学によると、韓国系米国人のホ教授は2022年国際数学者大会で数学界のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞を受賞した。国際数学者大会は全世界数学者たちの祝祭で、4年ごとに数学界で優れた業績を残した40歳未満の数学者にフィールズ賞を授与している。

 ホ教授は組み合わせ代数幾何学(combinatorial algebraic geometry)の代表研究者として知られている。組み合わせ代数幾何学は、四則演算を土台に幾何学的対象を研究する方法論で、組み合わせ論問題を解決する比較的新しい分野だ。

 ホ教授は米国生まれだが、小学校から大学院の修士課程まで韓国で学んでいる。2002年、ソウル大学物理学部に入学し、物理天文学部(物理専攻)で学部を卒業した後、2009年に数理科学部で修士課程を終えた。

 ホ教授は2014年、米ミシガン大学で博士号を取得した後、クレイ数学研究所研究員やスタンフォード大学教授を経て、昨年からプリンストン大学数学科教授として在職している。ホ教授はその後、優れた研究成果を基盤にニューホライズン賞、サイモンズ研究者賞、ホアム(湖巌)科学賞なども受賞した。

 学部3年生の時から修士号課程までホ教授を指導したソウル大学数理科学部のキム・ヨンフン教授は、「以後ミシガン大学で(ホ教授が)博士課程を終えたが、修士課程の中で出会った1970年フィールズ賞受賞者である弘中平助教授の講義を通じて、本人の研究テーマを設定した」とし、「ソウル大学と韓国システムを土台に成長した数学者」と評価した。

 ホ教授が解決した主な難題としては、リード(Read)予想やホッジ(Hoggar)予想などがある。ホ教授はこのような仮説を代数幾何学の手法を用いて解き明かした。該当の内容は数学最高学術誌の一つである「米国数学会誌(Journal of The American Mathematical Society)」にも掲載された。その後も、ホッジー・リーマン関係を証明するなど、学界の難題を相ついで解明し、数学界の注目を集めた。

 一方、ソウル大学は2008年からノーベル賞受賞者輩出のための「ノーベル賞プロジェクト」を推進している。同プロジェクトの一環として、フィールズ賞受賞者の弘中平助ハーバード大学名誉教授とともに、ノーベル化学賞受賞者出身の教授を教授に任用している。
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