大統合民主新党の公認大統領候補、鄭東泳(チョン・ドンヨン)氏は8日、釜山新港湾で記者会見を開き、鉄道を中心とした大陸指向型総合交通体系の構築を目指す「朝鮮半島5大鉄道網」建設の公約を発表した。
 この公約は、朝鮮半島を5つの軸に分け、10年間で1175キロメートルの鉄道を建設し、鉄道と道路が調和する総合交通体系を構築するというものだ。「釜山からパリまで、木浦からベルリンまで」をスローガンに、シベリア横断鉄道、中国横断鉄道の大陸鉄道と連結する鉄道網を整え、韓国を物流産業大国として浮上させる。鄭候補側は、運河構想を打ち出しているハンナラ党公認大統領候補の李明博(イ・ミョンバク)氏に対抗し、鉄道で韓国を生かそうという考えで、「経済性、迅速性、環境性、統合性などのあらゆる面で鉄道が運河より有利」とし、李候補の運河公約を批判した。

 5大鉄道網は具体的には、▼東海岸線の早期完工、西海岸線の早期完工、京元線の逍遥山~鉄原区間の複線電鉄化により、東海岸軸と西海岸軸、中部軸など大陸鉄道連結に向けた南北軸の大陸鉄道を建設▼首都圏を循環・貫通する首都圏急行鉄道を建設▼湖南高速鉄道の任期内完工と益山~金泉連結による嶺・湖南の和合鉄道を建設▼ソウル~春川~束草など東西高速電鉄化事業を通じ江原道の鉄道を発展▼地域ごとにライトレールや幹線をバス投入し、ほとんどの地域が30~60分以内に高速鉄道を利用できるようにする地域別連係鉄道を構築――となっている。

 鄭候補は、南北間の経済交流増進と画期的な物流コスト削減で競争力をアップさせ、首都圏の慢性的な交通渋滞の解決と京畿南北圏の同時成長を図ることができるとしている。また、地域の均衡発展や地域特性産業の活性化にも寄与すると強調した。


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