韓国法曹界によると、スウォン(水原)地方検察庁は今月28日に刑執行停止審議委員会を開き、イ元大統領の拘束延長・停止について論議する予定である。管轄地方検察庁の検事長は通常、審議委員会が開かれる当日に刑執行停止について決定を下す。現在イ元大統領は、アニャン(安養)刑務所に収監されている。
イ元大統領は去る3日、健康悪化などを理由に水原地検・安養地方検察庁に刑の執行停止を申請した。刑の執行停止は、懲役・禁固・拘留などの宣告を受けた人が刑の執行により健康が顕著に悪化する懸念があり、その年齢が70歳以上である場合、申請することができる。ことし81歳で満期の出所時には95歳となるイ元大統領は昨年とことし、糖尿などの持病治療を理由にソウル大学病院への入退院を繰り返している。
法曹界では「イ元大統領の刑執行停止の許可は容易ではない」という見方が出ている。「単純に年齢が高いからといって許可が出るわけではなく、外部で受けなければならない手術があったり、まもなく死に至るようなことがなければ、容易に許可の決定は下されない」というのがその理由だ。刑執行停止許可が出れば受刑者は釈放されるが、病気がよくなれば監視判断の下、再び刑を執行することも可能となる。
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