ジョンホン の最新ニュースまとめ
民間に開放された青瓦台を日本統治時代に朝鮮時代の宮殿「チャンギョングン(昌慶宮)」に建てられた娯楽施設「昌慶苑」のように、ただのテーマパークにしてはならないという指摘が、韓国の建築界から出てきた。
チェ・ジョンドク元国立文化財研究所長は、大韓建築学会が青瓦台の開放に関連したシンポジウムの開催に先立ち、13日に発表した声明文で「青瓦台が持つ地域的な価値を損なうような活用は警戒すべきだ」とし、宮殿のアイデンティティを損なって建てられた昌慶苑について言及した。シンポジウムは今月16日に開かれる。
チェ氏は「保存と活用の間で、適切な均衡点を見い出すべきだ」と求めた。そして、「青瓦台は朝鮮から大韓民国につながる歴史と文化に出会える場所として、生まれ変わらなければならない。青瓦台をまず国家指定文化財史跡に指定し、性急に活用することを求める圧力から保護しなければ」と述べた。
また、「保存を考えない活用や、活用を前提としない保存になってもならない」と付け加えた。
米国初代大統領のジョージ・ワシントンに関連した遺跡「マウントバーノン」を参考にして、大統領が生活した公邸はそのままにし、執務で使っていた本館や与民館などを展示場として活用しようという意見も出ている。
ペジェ(培材)大学のキム・ジョンホン(金鍾憲)教授は、「文化遺産の利用では本来の機能を維持することが重要だ。景福宮の後庭に建てられた青瓦台は、大統領が執務した歴史の積もった場所だっただけに、コ・ジョン(高宗)からムン・ジェイン(文在寅)前大統領に至るまで、統治者の決定が国民の暮らしにどのような影響を及ぼしたのかを調べられる場所になればいいだろう」と提案した。
景福宮の後庭エリアの広さを推算し、論文を発表した国立文化財研究院のキム・ソンド安全防災研究室長は、「復元作業が進められている景福宮と連携し、青瓦台の歴史性と正統性を回復するために、対策案を探さなければならない」と主張した。
続けて「少なくとも2年間は朝鮮時代から現代までの遺産を徹底的に調査するべきだ。朝鮮時代の建物は一部復元し、価値のある現代建築物などは登録文化財に指定されなければ」と付け加えた。
イウム建築士事務所のイ・ヘウォン理事は、景福宮の後庭の範囲と歴史的な脈絡について発表し、イ・ガングン(李康根)ソウル市立大学教授は、景福宮の北門である神武門の出入り記録を基に後庭の統治機能を考察している。
イ・ヒョンギョン韓国外国語大学研究教授は、海外の事例を通じて青瓦台の活用方法を模索する。そして、「青瓦台は公共性を持った遺産だ。そのことを忘れてはならない。収容人数の制限や観覧路の設定なども考えるべきだ」と提言している。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104