米FDAは、ノババックスの新型コロナワクチンに対して「心筋炎発病に関する可能性がある」として懸念を示した(画像提供:wowkorea)
米FDAは、ノババックスの新型コロナワクチンに対して「心筋炎発病に関する可能性がある」として懸念を示した(画像提供:wowkorea)
米FDA(米食品医薬品局)は、米製薬企業“ノババックス”の新型コロナウイルス感染症ワクチンに対して「心筋炎発病に関する可能性がある」として懸念を示した。

3日(現地時間)フランスAFP通信などによると、FDAはノババックスワクチンの臨床試験の結果を分析した報告書を通じて先のように提起した。この報告書は、ノババックスワクチンが新型コロナの変異であるオミクロン株が出現する前に施行された臨床試験で「有症状感染を防ぐのに90%ほどの効果があった」と明らかにしている。

しかしノババックスワクチンを接種したグループで、心臓の筋肉に炎症が生じる心筋炎の事例が6件発見され、そのうち5件はすべてワクチンの接種後2週間以内に発生している。偽薬では1件が発生した。

FDAは「臨床試験の参加者4万人から、ワクチンに関連している可能性のある事例が発見されたことにもし因果関係があるなら、心筋炎の発病リスクは他のワクチンから報告されているものより高い」と説明した。ファイザー・モデルナワクチンの臨床試験では、心筋炎の事例は現在まで発見されていない。

今回の報告書は、ノババックスワクチンに対する当局の緊急使用承認に関する決定を控えている時期であることから、その衝撃は大きい。FDA諮問委員会はこのデータを基に、今月7日にノババックスワクチンの効果と安全性に対する評価に入る予定である。

ノババックスは声明を通じて「因果関係を確定するのに証拠が十分ではない」とし「十分に大量のデータから心筋炎の自然な発病をみることは、至極正常なことだ」と反論した。この報告書の内容が伝えられたことで、ノババックスの株価はニューヨーク証券取引所で20%下落した。

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