30日(現地時間)、CNNは、フランス・パリのルーブル美術館に展示された「モナリザ」にとある男性(36)がケーキの破片を投げかける事件が発生したと伝えた。
当時、男性はかつらとスカーフを着用して老人女性に変装し、車椅子に乗っていた。男性は作品の目の前まで近づくと、突然車椅子から立ち上がり、「モナリザ」を覆っている防弾ガラスを壊そうとした。この試みが失敗すると、彼は作品に向かってショートケーキを投げつけ、空中にバラの花をまき散らした。
警備員によってすぐに捕らえられた男性は連行されながら、「地球のことを考えろ。人間は地球を破壊している」と叫んだという。美術館の職員たちはすぐに防弾ガラスについた生クリームを拭き取ったが、すでに多くの観覧客が事件の瞬間を撮影した後だった。
ルーブル美術館側は男性を告訴し、フランス・パリ検察は「文化財毀損の試み」の疑いで男性に対する捜査を開始した。検察側は男性を逮捕し、警察本部にある精神病院に移送したと明らかにした。まだ正確な犯行動機は明らかになっていない。
「モナリザ」の侮辱は今回が初めてではない。1911年には美術館の職員が「モナリザ」を盗んで逃走する事件が起きたが、3年後に発見された後、1956年には硫酸テロによって損傷を受けた。東京国立博物館に展示されていた1974年には博物館に不満を抱いた女性が赤色のペンキを撒き散らし、2009年にはロシア国籍の女性がフランスの市民権を得られなかったことに憤って「モナリザ」にティーカップを投げつける事件も発生している。
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