サムスン電子は3日午前、ソウル市内のホテルで内外のアナリスト289人と機関投資家、情報技術(IT)専門家ら約300人を招き「第1回サムスンアナリストデー」を開催し、中長期戦略とビジョンを明らかにした。
 この行事には、サムスン電子の尹鍾竜(ユン・ジョンヨン)副会長をはじめとし李潤雨(イ・ユンウ)副会長、黄昌圭(ファン・チャンギュ)半導体総括社長、李基泰(イ・ギテ)社長(情報通信担当)ら最高経営責任者(CEO)が多数出席し、全体的なビジョンと各部門別の現況、事業戦略を詳しく説明した。

 尹副会長は「2010年には世界シェアトップの製品を現在の8種類から20種類以上に拡大する。売上高は過去最高となった昨年(57兆6324億ウォン)の2倍以上に増やし、量・質ともに世界の電子業界で3位以内に入るだろう」と述べた。2010年までに売上高を115兆ウォン以上に引き上げることで、世界の電子・IT業界でトップを走るゼネラルエレクトリック(GE)やIBM、マイクロソフトと対等なレベルに成長していこうという考えだ。

 また、技術を総括する李副会長は「昨年の特許登録件数は世界6位(1604件)だったが、2007年までには3位になるだろう。特許専門の人材も現在の250人から2010年までには450人に増やしていく方針だ」と述べた。

 このほか、黄半導体総括社長は2012年までに国内に半導体の生産ライン24ラインと研究ライン6ラインを持つ世界最大の半導体団地を建設し、売り上げ610億ドルを達成していく考えを示した。

 サムスン電子は、大容量メモリーと次世代ディスプレー、次世代移動通信、デジタルテレビ、次世代プリンター、システムLSI、マスストレージ、エアコンの8品目を成長動力として集中的に育成していく方針で、合わせて製品と技術、マーケティング、プロセス、グローバル経営、組織文化の6分野について革新作業を進めていく考えだ。


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