北朝鮮への防疫支援に関する質問に...「危機の際は互いに助ける」＝中国外交部

新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態に入った北朝鮮が中国に防疫物資の支援を要請したことが伝えられたが、中国外交部は北朝鮮に防疫物資を支援したのか確実な回答はしなかった。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

中国外交部の趙立堅（ちょう・りっけん）報道官はこの日、定例会見で北朝鮮から防疫物資の支援要請を受けたのか、また物資を提供したのかと問う質問に対して、「具体的な情報は把握していない」と即答を避けた。

同氏は続けて、「防疫は全人類が直面する共同課題」とし「中国と北朝鮮は危機の際に互いに支援する素晴らしい伝統がある」と述べた。また、「中国は北朝鮮を含む国際社会とともに相互支援と協力を強化して、防疫戦でともに勝利することを望んでいる」と付け加えた。

これに先立ち、趙立堅報道官は12日の会見では、北朝鮮の新型コロナウイルスの状況と関連して、「われわれは北朝鮮が現在直面している防疫状態について深く共感する」とし「同志であり隣人であり友人として中国はいつでも北朝鮮が同ウイルスに立ち向かうことができるよう全力で支援して助ける準備ができている」と明らかにしていた。

外交筋では北朝鮮が最近、中国に防疫物資の支援を要請しており、双方が具体的な伝達案などについて議論していることが分かった。一部の韓国国内メディアは、中国が10人余りの医療スタッフを北朝鮮に派遣したと報道したが、事実かどうかは確認されなかった。

一方、朝鮮中央通信によると、前日だけで北朝鮮では39万2920人余りの発熱者が発生し、8人が追加で死亡した。北朝鮮が新型コロナウイルスの関連集計を開始した今月12日から15日までの累計発熱患者は121万3550人となった。また、死亡者は累計50人となった。北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)国務委員長は、医薬品が適時供給されないことに叱責し、人民軍の投入を命令した。