7日、北京市第2中級人民裁判所によると、収賄と国家秘密不法取得の疑いで起訴された元判事の王林清(ワン・リンチン)容疑者に、懲役14年と罰金100万人民元(約1958万円)を言い渡したという。
裁判所は「職務を利用して不当な利益を得て、他人の財物を不法に授受し、司法の公信力も害した。不法で国家秘密を取得するなど、悪影響を及ぼしたので、法により処罰しなければならない」と説明した。
2019年、中国を熱くした最高人民裁判所裁判の記録紛失事件は、大型炭鉱開発権をめぐる民事訴訟から始まっている。
炭鉱の価値が3800億人民元(約7兆4420億円)規模に達する大型契約をめぐり、1審と2審の裁判結果が二転三転する間に、裁判記録が紛失したという内部告発があった。
続いて、2審裁判の主審判事だった王容疑者が、記録紛失が事実であり、最高人民裁判所長が事件に影響を及ぼすために裁判に関与したとインターネットに追加で暴露した。
この暴露で、天文学的な規模の利権をめぐって最高階にいる権力者が、裁判に影響を及ぼそうとしたのではないかという世論が広がる。
中国当局は調査に乗り出し、先任裁判官に不満をもった王容疑者が故意に裁判記録を盗み、記録紛失事故が起きたと偽ったと発表した。
しかし、中国当局がこの事件を個人の自作自演と結論づけ、大型政治スキャンダルに広がるのを防いだという分析も出ている。
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