韓国で、交通事故による歩行者の死者の割合は、OECDの平均より2倍も高い水準であることがわかった(画像提供:wowkorea)
韓国で、交通事故による歩行者の死者の割合は、OECDの平均より2倍も高い水準であることがわかった(画像提供:wowkorea)
韓国で、ここ5年間における交通事故による死者のうち「3人中1人は歩行者」で、OECD(経済協力開発機構)加盟国の平均より2倍も高い水準であることがわかった。

韓国の警察庁と道路交通公団が分析した結果、2017~2021年における韓国内の交通事故による死者1万7312人のうち、歩行者の死者は6575人であった。このことから歩行者の死者の割合は38.0%となり、これはOECDの平均19.3%(2019年度基準)より2倍も高い数値であった。

特に、自動車と歩行者の通路が区分されていない「混用道路」で、歩行者事故のリスクが高いことがわかった。サムスン交通安全文化研究所の分析によると、2013~2016年基準で、歩行者の死者のうち10人中7人が「混用道路」で事故に遭っている。歩道のある道路に比べ、死者は3倍・負傷者は3.4倍多かった。

このような問題を改善するため、「混用道路」における歩行者通行の優先権の保障を骨子とした改正道路交通法が制定され、先月20日から施行されている。

警察庁の関係者は「今後は、道路で車両の通行により危険が感じられていた部分が、ある程度解消されることだろう」とし「歩行者の安全が強化された道路交通法の施行を通じて、車両より人が優先となる交通文化の定着と、歩行者の交通事故が減るきっかけになることを願う」と語った。

道路交通公団の関係者も「道路交通法の改正・施設整備など歩行者の環境がだんだん改善されることにより、歩行者の交通事故および人命被害も減少するものと予想される」と語った。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96