文大統領はこの日、元ニュースキャスターのソン・ソクヒ(孫石熙)氏が司会者を務める韓国JTBC放送の特別対談で、5年前の大統領選の勝利を振り返り「当時テーマとなっていた『国らしい国』を支える柱は、公正・正義・平等であった。永遠なる宿題のようだ」と語った。
“機会の平等・過程の公正・結果の正義は、文政府の象徴的単語となった”という司会者の言葉に、文大統領は「私が評価することではないが、ただそれでもある程度は成し遂げたと考える方々もいらっしゃるだろうし、期待には届かなかったと思う方もいらっしゃるだろう」とし「また一方では、公正・正義・平等のための努力自体に反対する方々もいらっしゃるだろう。評価は国民と歴史の役目であるが、我々がどれほど成し遂げたのかを計る指標はあると考える」と語った。
つづけて「(指標は)少し誤って知らされている部分があるようだ。初め最低賃金を多く上げた時、雇用が減り国民指標が悪化したという初期のデータが公開されたが、その印象が定着してしまった」とし「しかも『最低賃金のせいで大変になった。新型コロナウイルス感染症により不平等がひどくなった』という固定観念があるが、実際5年間を総括する指標をみると、ジニ係数の相対的貧困率は年ごとに改善されている。文政府発足前よりずっと改善された」と語った。つづけて「ただ不平等と確認される部分としては、所得の分配は縮まっても資産の格差はひどくなり、特に不動産価格が大きく上昇した。資産格差が拡大した点は世界的現象ではあるが、平等を目指すわが政府としては残念で、克服できなかった部分だと考える」と語った。
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