南北首脳の親書交換、文氏「韓半島の運命を変える一歩」...金氏「歴史的宣言」(画像提供:wowkorea)
南北首脳の親書交換、文氏「韓半島の運命を変える一歩」...金氏「歴史的宣言」(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は20日、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記に親書を送り、金氏も21日に返信したと、22日にイーデイリーなど複数の韓国メディアが報道した。

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 文氏は親書を送り、これまでの南北対話について「金総書記と手を取り、朝鮮半島の運命を変える確実な一歩を踏み出した」と評価した。金氏は「南北関係の道しるべになる歴史的な宣言を行い、これは消すことができない」と振り返った。

 韓国大統領府のパク・ギョンミ報道官は22日、会見で「文大統領と金総書記が最近、親書交換を通じてこの5年間を振り返った。相互の信頼と対話の中で、朝鮮半島の平和と統一のために、努力を続けていくことで共感した」と明らかにした。

 文氏は親書で、「南北対話が希望するところにまで至っていない」と残念がりながらも、「対話で対決の時代を越えなければならず、米朝の対話も早期に再開されなければならない」と求めた。

 一方、北朝鮮の宣伝メディア「統一のこだま」は、南北首脳が親書を交換している際にも、米韓両国に対して非難のメッセージを送った。

 23日、中央日報によると、「統一のこだま」は同日、米韓合同演習を狙って、米韓両国による朝鮮半島での核戦争準備が完了段階に近づいたと主張し、批判した。

 こうした状況を踏まえ、韓国と北朝鮮が親書を交換した背景をめぐり、それぞれに政治的な意図があるとの分析が出ている。

 フィナンシャルニュースは23日、仁荷大学国際関係研究所のパン・ギルジュ安保研究センター長の意見を紹介した。

 パン氏は、親書に政治的な意図があるとして、文氏が親書を送った理由をこの5年間の「朝鮮半島の平和プロセス」が完全に失敗したわけではないという証明を望んだものと分析した。

 同氏は「北朝鮮には現政権ではなく、新政権を圧迫する意図があり、新政権の対北朝鮮政策に警戒心を持っている」と説明した。
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