仁川国際空港(資料写真)=(聯合ニュース)
仁川国際空港(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市が訪韓外国人を対象にタクシー利用について聞き取り調査を実施したところ、タクシー営業の違法行為の多くが仁川国際空港での不当な割増料金請求だったことが20日、分かった。

 市は昨年11月から今年3月まで、空港を利用する訪韓外国人から計2846件の聞き取りをし、139件の違法行為を摘発した。このうち84%にあたる117件は、タクシーが営業区域外に行く場合に適用する20%の割増料金を不当に請求したケースだった。ソウルと仁川国際空港は同じ営業区域のため、割増料金の適用対象ではない。

 空車で他の区域から入ってくる「事業区域外営業」も17件確認された。また、乗客との間でタクシー料金をあらかじめ決める「メーター未使用」が4件だった。

 これらの違法行為が確認された地点は仁川空港が最も多く、全体の94%の131件だった。

 市はこの調査結果を踏まえ、人員を増やし、仁川空港を中心にタクシーの違法行為の取り締まりを強化する方針だ。また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で減少していた訪韓外国人が今後徐々に戻り始めると見込み、取り締まり地域を外国人がよく訪れるソウル市内の主要地域に広げていく。

 市によると、今年1~2月の訪韓外国人は18万1850人で、前年同期に比べ約47%増加した。

 一方、違法な営業が摘発されたタクシー運転手と事業者には過料が科される。不当な料金徴収で3回摘発されると、タクシー運転に必要な資格が取り消される。


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