対話アプリによるフィッシング詐欺被害が増えている=(聯合ニュースTV)
対話アプリによるフィッシング詐欺被害が増えている=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスの影響で非対面活動が増えたことを受け、韓国で昨年対話アプリによるフィッシング詐欺が急増した。  金融監督院によると、昨年のフィッシング詐欺の被害額は1682億ウォン(約174億4000万円)で、前年比28.5%減少した。ただ被害の類型別では、対話アプリによる詐欺の被害額が991億ウォンと前年比165.7%増加した。 フィッシング詐欺のうち、対話アプリによる詐欺が占める割合は58.9%と圧倒的に多かった。 一方、公共機関をかたった詐欺は170億ウォン(58.9%減)、金融機関をかたった詐欺は521億ウォン(66.7%減)とそれぞれ減少した。  対話アプリによる詐欺は、家族や知人を装って助けを求めるメッセージを送り、個人情報を聞き出して金銭を奪う手法だ。  金融監督院は、新型コロナウイルスの感染拡大で非対面活動が増え、詐欺の手法が変化したとしながら、新型コロナワクチンの接種や支援金、大統領選の世論調査をかたる新たな手法も生まれていると分析した。 年齢別の被害額は40~50代が873億ウォンで最も多く、60代以上が614億ウォンだった。2019年以降、60代以上の被害の割合が増加傾向を示している。 金融監督院は、対話アプリによる詐欺の増加が懸念される場合や新たな手法が出現した場合、消費者へ知らせる方針だ。
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