ロッテ観光が21日に明らかにしたところによると、金会長は世界女子ボクシング大会の観覧を兼ねて19日から開城を訪問しており、開城市の金日根(キム・イルグン)人民委員長やアジア太平洋平和委員会で開城観光を担当するカン・ヨンチョル参事ら関係者と、開城観光事業の開始について話し合った。金会長は開城で名所を見て回り感無量だとした後、「ロッテ観光が一日でも早く政府当局の許可を得て開城観光を開始し、これを待ち焦がれている国民の念願に応えたい」と述べた。北朝鮮側は金会長の発言を肯定的に評価したという。
ロッテ観光は今回、ボクシング大会の公式スポンサーとして観光客に観光バスを有料提供し、開城市内の主要観光地を観覧した。今後もこうした行事を続けていきたい考えを示している。
開城観光をめぐっては、現代峨山が北朝鮮と合意し、2003年3月に政府から開城観光協力事業者に承認され、2005年には試験観光を3回実施した。しかし、北朝鮮は現代峨山との合意を無視し、事業者をロッテ観光に切り替えるよう要求した。ロッテ観光は2005年9月、北朝鮮から開城観光事業への参入を正式に提案され、昨年7月と今年3月に統一部に対し訪朝を申請したが、政府の説得と情勢悪化などで訪朝申請を撤回している。統一部が、現代峨山と北朝鮮が結んだ7大合意書に基づき開城観光を原則的通り推進するという立場を示す一方、北朝鮮は韓国と当面、開城観光事業を行わない考えをほのめかした状態となっている。
旅行業界では、南北首脳会談により開城観光が可視化したことから、ロッテ観光が事業に現代峨山と共同参入する名分を作るためロッテ会長が開城を訪問したのではないかとみる専門家もいる。
一方、現代峨山関係者は、ロッテ観光の開城観光事業参入は終わった話だと一蹴(いっしゅう)した。
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